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クロマグロ禁輸問題に思う。

日本時間の18日深夜(現地時間の18日夕方)、カタールのドーハで行われているワシントン条約の締約国会議おで、モナコが提案していた大西洋・地中海でのクロマグロの国際取引を禁止する提案を賛成20、反対68、棄権30の反対多数で、委員会採決は否決されたそうです。

このニュースのURLは、http://www.asahi.com/international/update/0318/TKY201003180505.html

モナコの提案によりますと、「絶滅の恐れがある種」を記載するワシントン条約の付属書1に大西洋と地中海に生息するクロマグロを含めて国際取引を禁じる案です。

モナコはこの日、この提案をを説明し、その後各国が賛否の立場を表明し、そのご採決が行われましたが、提案に必要な3分の2の賛成どころか、反対・棄権が多数になり、結局は否決となったようで、同時に提案されたEU(欧州連合)によるモナコ提案の修正案も否決になりました。

これまでの報道によりますと、EUやアメリカなど主要国がモナコ提案に賛成したために一時は「採択濃厚」との見方が広まっていたのではありましたが、韓国とオーストラリアが「採択反対」に回り、他の加盟国も「自国の漁業に多大な影響を与える恐れがある」ために棄権や反対に回ったために、今回の結果に至ったものと見られます。

私も、今回の提案自体がどうして出されたのか?未だに疑問でありますし、どうも、今回の問題には国際的な反捕鯨団体シーシェパード」や日本国内の反捕鯨団体モナコに水面下で働きかけていた疑いが考えられます。

しかし、クロマグロの最大の消費国は日本である事実は隠せません。今回の問題の背景に「無秩序な乱獲」と「日本の過剰なマグロ消費」があることも事実です。

私たちは今回のことを契機に今一度、自分たちの「食」に関して考える必要があるのではないでしょうか?特に日本は世界最大の「食糧輸入国」であることから見て、「自分たちの食糧は自分たちの国で生産する」原則をもう一度見直す必要があるでしょう。