肝炎対策基本法成立に思う。
今日の参議院本会議で兼ねてから患者団体などから強く要望していた肝炎対策基本法が成立しました。
これにより、薬害肝炎患者に対する救済が更に押し進められることになります。
私は肝炎だけに関わらず、薬害患者全てを救済する法律の制定を望んでいたので、わずかでもありますが、半歩前進したと言えるでしょう。
これまでこういった薬害患者の救済は当時野党だった民主党はじめ超党派による法成立の動きが以前からありました。超しかし、日本医師会や製薬業界が猛烈に反対し、厚生労働省も自民党政権に圧力を掛けて、法成立阻止の駆け引きが長年続いたために実現できませんでした。
だが、民主党政権に変わってから急速に法成立の気運が高まり、今回の法成立に至りました。
これによって、過去の被害に対する補償体制は出来たのですが、私が懸念しているのは、これから起こりえる被害に対する予防措置に対してはまだ手付かずだ、と言うことなのです。
最近の医療技術の進歩や新薬開発競争は、かえって患者や一般市民に対してリスクを背負わされることが多くなっています。つまり、こういったこれから起こりえる薬害被害に対する予防措置は今回の法律にも盛り込まれていません。
これから起こりえる被害に対して国や製薬業界・日本医師会がどういった予防措置を図ったらいいのか?これからの議論を待ちたいものです。
なお、大変申し訳ございませんが、この日記に対するコメント・トラックバックは受け付けません。以前、この種の日記を書いたところ、私に対する挑発的なトラックバックが何度も付けられたことによります。