この街の片隅で・・・・・

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銀行殿。あなた達こそ「官業」ではないですか!

先日、郵政民営化の見直しの最終答申に対して、銀行界から「民業圧迫だ!」の大合唱が起こっていますが、果たしてこの考えは正論なのでしょうか?

銀行界が一斉にに批判しているのは、今回の見直し案で、ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の新規事業に対して、これまでの「認可制」を「届け出制」に変更するするもので、これによって、銀行界が猛烈に反対してかなりの事業分野に参入出来なかったのが、これによって、法的規制によるルールの元で自由に事業展開出来るようになるのです。

つまり、これまで銀行界は、自分たちね既得権を盾に、「ゆうちょ銀行を潰すこそ、日本の経済に健全性を取り戻す唯一の手段だ!」と言わんばかりの主張を繰り返すばかりで、真に日本の経済の疲弊の責任を自民党政権の無策に追おうとしないのです。

ハッキリ言います。日本の銀行界は自浄作用が無いのでしょうか?

これまでの銀行界の行動を見ますと、「貸し渋り」や「貸し剥がし」に代表されるように、自らの保身の為に、健全な貸し手(中小・零細企業や個人事業者)を破滅に追い込んだ責任はどうなのでしょうか?
また、良識ある市民が「破綻しろ!」と行動している金融機関を「潰しては困る!」と擁護して、無駄な公的資金(つまり、国民の税金!)を受け入れしているのではないですか!(実際、破綻すべき金融機関が何行か、未だに存続しています。また、良識ある市民の行動によって、銀行界の思惑と逆に合併などで姿を消した金融機関もあります。)

また、金融危機の発端となったサブプライムローンに資金を投資して、本来ならば、それに対して経営責任を追うべき多額の損失を、健全な貸し出し先に対して厳しい要求をしているのではないのでしょうか?

しかし、最も気にしなければならないのは、
サラ金の最大の借り手は銀行ではないですか!」

ということです!

これまで銀行界はひた隠しにしていますが、サラ金業界に多額の資金を貸しているのは、銀行界自体ではないですか!

ちょうど6月から貸金業法が改正されますが、これによって、「低所得層がヤミ金融に流れてしまう!」と言わんばかりに、ホントにお金が必要な人への貸し出しを出来なくしているのではないのでしょうか!

それらの真の原因は、「サラ金業界の最大の借り手が銀行界自身」だからです。
つまり、銀行は超低金利で預金を集め、それを監督官庁の法の網をくぐり抜け、いくつかのダミー会社を使ってサラ金業界に多額の融資を続けているのです。

それらの脱法行為を認めずに、自身の保身に勤めて、何が「民業圧迫」なのでしょうか?

こんな業界に未来すら無いことは、良識ある市民は全てお見通しです。

ハッキリ言って、銀行界自体こそ「官業」なのです。

これまでの金融改革の本来の目的は、「不健全な日本の銀行界を世界標準によって、市民にとって使い勝手のいいサービス業に変える」ことが最大の目的ではないのでしょうか?

それが結局は「一部の金持ちに便利で、大多数の市民にとっては使い勝手の悪い銀行」と言ったイメージを払拭出来ていないのではないのでしょうか?

それをなんで「民業圧迫」と言えるのでしょうか?

ハッキリ言って、日本の銀行界は市民の目線を考えた良識ある異業種からの参入によって淘汰されるべきでしょう。

そうしなければ、日本の金融の健全な発展は望めないです。