この街の片隅で・・・・・

街の片隅で生きる人のごくありふれた日常を綴るブログです。

Instagram https://www.instagram.com/sakanakun_insta/

何が問題なのか?(1)

最近のニュースを見てますと、宮崎県で発生した口蹄疫を巡る問題や、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移転先を巡る問題など、『責任問題』だけが記事を賑わしていますが、これらの問題の本質を何も理解せずに、ただ『責任問題』ばかり追及するマスコミ連中こそ、「報道に対する責任」を問わなければいけないのでしょうか?

まずは、アメリカ軍普天間基地の移設先が結局当初の合意と同じ沖縄県名護市辺野古のキャンプシュワブ沿岸部に新たに滑走路を建設することを了承したもの。
鳩山首相が去年の衆議院選挙での公約だった「最低でも沖縄県外に移設する」を守れなかった事に対する沖縄県民の憤りは相当激しくなり、正式な合意までは、まだまだかなりひと悶着ありそうです。
果たして、この問題を拗らせたのは一体『何が問題なのか?』なのです。

私が考えるには、沖縄県は未だに『基地経済』に依存していて、これだけはホントに効果がある政策が無い限り、これからも基地から脱却出来ないのでは?とだと思うのです。

アメリカの占領から日本に復帰してからも、アメリカ軍基地が存在する以上、基地相手に働く人たちが沖縄県の経済を支えている事は紛れもない事実です。
いくら観光や農業を経済の中心に据えようとしても、天候や景気に左右され易い沖縄では、安定的な収入源は『基地経済』しかないのです。
しかも、仮に沖縄の基地が全て無くなった場合、それにとって替わる産業の振興も、これだけ地域間競争が激しくなっている以上、地域的に不利な条件があり、難しいのが現状なのです。

そうなると、基地が沖縄から無くなるのは、まだ難しいのではないのでしょうか?
若者の中にも、基地を無くす事には賛成しても、その後の雇用などを考えれば、『基地経済』に頼るしかない事を容認する動きも強まっています。

鳩山首相もその辺の事を考えた末の決断だったのかもしれません。