この街の片隅で・・・・・

街の片隅で生きる人のごくありふれた日常を綴るブログです。

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何が問題なのか?(2)

昨日の(1)に引き続きまして、宮崎県で発生した口蹄疫を巡る問題。

この問題のマスコミ報道を見てますと、何やら赤松農林水産大臣や宮崎県の東国原知事に対する『責任問題』や、農家の行政や政府に対する不満だけが記事を賑わしていますが、この問題の背景や畜産を巡る様々な問題を理解せずに、ただ『責任問題』や『農家の不満』ばかり追及するマスコミ連中の良識を疑いたくなるのです。

果たして、この問題の本質はどこにあるのでしょうか?

私が考えるには、日本の畜産自体が特定の県や特定の地域、あるいは特定のブランドに偏った振興策がこの問題を生み出したホントの原因ではないかと考えるのです。

今回問題となった『宮崎牛』ですが、実は『松坂牛』や『但馬牛』などの「ブランド牛」の種牛になっていた事。そうすると、日本で売られている国産牛肉の大半は宮崎県産だったとことなのでしょうか?

つまり、子牛の段階で宮崎県から買って自分たちの所で育て、それを「ブランド牛」として売り出していた事になります。

ホントならば、地域の「ブランド牛」はその地域で生まれた種牛から育てるのが本質なのでしょう。しかし、昨今の『グルメブーム』で需要が急増した影響で本来の図式から外れた生産がまかり通ってしまう事になってしまったのだと思うのです。そして今回の口蹄疫の発生。

私達ももう少し、地域の「食」を見直すいい機会になったのでしょうか?
必ずしも「ブランド牛」に頼る畜産は結果として日本の「食」を苦しめてしまう事を。