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何が問題なのか?(3)

今日のNHKラジオ第一「ビジネス展望」は経済評論家の内橋克人さん。
今日のお話しは「日本の経済情勢の認識のズレ」でした。

先日、日銀の金融政策決定会議と、政府の月例経済報告がありましたが、今の景気判断を日銀は「回復基調にある」としたのに対して、政府は「回復しつつあるが、まだ回復力は弱い」としている事です。
このことから、どちらが実態に則しているかお分かりでしょう。
本来ならば、政府と日銀の景気判断は『一致』するのが正論です。しかしながら、これだけ判断にズレがある為に、効果のある景気対策が打ちにくいだけでなく、行っても中途半端な対策しか打てなくなりかねません。

同じようなことは、企業業績と労働者の賃金にも言えます。
今年3月期決算が軒並み昨年比増益なのにもかかわらず、労働者の賃金は2年連続の減少であり、さらに賃金水準も14年連続で低下傾向であるというのです。
また、労働者の数も正社員の減少傾向に歯止めがかからず、非正規雇用が増加し続けている事、失業者の数も依然世界的に見て高水準です。更に失業者の中でも1年以上失業している「長期失業者」が過去最高を更新したこと。

つまり、企業は『我が世の春』を謳歌しているのに、労働者は何時リストラされるかわからない『不安社会』の真っ只中にあるのです。

こういった『認識のズレ』をマスコミ連中は未だに解らず、まだ民主党政権の批判ばかりして、「自民党政権の方が的確な政策が出来る!」と言わんばかりの報道をし続ける。

果たして、日本の経済を復興させる為には何が必要なのでしょうか?

今日の内橋さんのお話しの詳しい内容は来週(5/31)から、NHKラジオ「ビジネス展望」のHPからPCでお聴きになれます。