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ダービー有力馬情報(1) 追い切りチェックpart2

先ほどのpart1に引き続きまして、有力馬の追い切りチェックの続きです。

トゥザグローリーとリルダヴァル
池江泰郎厩舎・トゥザグローリー戸崎圭太騎手・リルダヴァル→福永祐一騎手)
栗東 P 良
トゥザグローリー)助手 77.4-61.8-48.3-35.5-11.8 一杯【総合評価・A】
(リルダヴァル)福永 76.1-61.0-47.5-35.1-11.8 馬なり【総合評価・A】
今年が最後のダービーとなる池江郎師が送り出すこの2頭は、ポリトラックコースで併せ馬。まずは青葉賞2着で権利を確保したトゥザグローリーの方だが、こちらは終始一杯に追われてリルダヴァルにクビ差先着。終いのキレ味もさることながら、遅いデビューからここまで順調に成長を見せてきた馬体は、今回も充実一途。キャリアで勝る僚馬とまるで見劣らず、その勝負根性とセンスの良さは既に歴戦の古豪と方を並べるほどだ。対するリルダヴァルだが、相方の外を馬なりで周ってこの時計。ゴール前では僅かに遅れたが、道中は5馬身以上追走する形を取っており、終いのキレ味だけで差を詰めた形だ。臨戦過程を考えれば、これだけ走れれば十分だろう。馬体に堅さも出ておらず、状態面は骨折休養明け以降、一番良くすら見える。どちらも師の最後のダービーに相応しい実力馬。好走に期待したいところだ。

アリゼオ
堀宣行厩舎・C.ウィリアムズ騎手)
美浦 南W 良 ウィリアムズ 52.6-38.4-13.2 馬なり
【総合評価・A】
「思い通りの調整ができた」とはアリゼオの陣営関係者。最終追いは馬なりで流した程度だが、「レース後の反動がなくて、回復も早かったことが大きい」との言葉通り、一週前には併せ馬でビッシリと追われ、好時計を叩き出した。1週前に長めからハードに追って、直前は4Fから軽めの調整は前走の皐月賞と同じ過程だが、「まだ幼さはあるけど、ケイコの成果もあって走ることに集中できるようになってきた。心身ともに良い状態で出走させられるよ。現状ではベストと言ってもいいぐらいだ」と、デキは前走以上。放牧に出さずに在厩で調整を続けたことも奏功しており、関係者も胸を張るデキに仕上がっている。

ルーラーシップ
角居勝彦厩舎・四位洋文騎手)
栗東 CW 良 四位 71.6-55.7-40.7-12.6 馬なり
【評価・A】
今回2頭出しとなる角居厩舎勢は、いずれも別の馬を相手の“3頭併せ”。同馬と併せたのは古馬1000万条件のナイトフッド、そして“ウオッカのパートナー”も務めていたトライアンフマーチだ。馬なりで内々を先行し、そのまま2馬身差を付けて最先着。間隔が詰まっている点と、輸送がある点を踏まえた内容のため、時計的には少々物足りなさも残るが、後ろから年上2頭が迫った時に自ら反応し、加速しようとした姿勢などには好感触。前走を快勝し、一皮むけた印象だ。中2週だが、引き続き好調子を維持している。

コスモファントム
宮徹厩舎・松岡正海騎手)
栗東 坂路 良 助手 54.4-39.7-25.7-12.8 馬なり
【総合評価・A】
長期休養明けの前走は、帰厩してからの乗り込み本数も少なめだった。「牧場でシッカリ乗ってもらってはいたけれど、歩様から今ひとつ堅さが抜け切らない状態だった。それでもあれだけ走れたんだから、やっぱり能力はあるよ」とは関係者の見立てだ。久々の反動を避けるため、この中間は軽めの調整に終始したが、23日に併せ馬を行った段階までは、相変わらず全身に少々堅さが残っていた。が、最終追いで雰囲気が一変。日曜のうちに強めに追っておいたのが功を奏したか、週が明けてからは歩様の堅さも解消。最終追い切りでも、馬なりのまま軽めに流しただけにもかかわらずこの時計、おまけに併せた僚馬にも楽々1馬身先着。使って柔らかみの出てきた今なら、元々実績面は上位の馬だ。復調成った。

エイシンフラッシュ
藤原英昭厩舎・内田博幸騎手)
栗東 CW 良 鮫島 84.7-68.2-52.8-38.8-11.6 馬なり
【総合評価・A】
この中間はプールも併用して、馬体は絶好の状態をキープ。坂路とコースも馬の状態に合わせて使い分け、皐月賞3着時から更にパワーアップしてきた印象だ。プールでの調整が目立つ件も「別に脚元に不安は無いんだけれど、調教で走り過ぎという程に動いてしまう馬だからね。それが負担になるのも良くないし、馬体を絞るならプールで十分」とのことだが、確かにコースに入れた時の動きは“素晴らしい”の一言。最終追い切りでは古馬準オープンのフィニステールが一杯に追うところに、馬なりのまま併せると、そのままグングン伸びてアッサリ2馬身先着。反応も上々で、この末脚なら再度の上位争いも十分可能と見る。

ペルーサ
藤沢和雄厩舎・横山典弘騎手)
美浦 南W 良 横山典 67.4-53.1-40.1-13.3 馬なり
【総合評価・B】
青葉賞を快勝し、無傷の4連勝でダービー挑戦となるペルーサ。この中間は短期放牧を挟み、乗り込みを開始。最終追いの動きからは、好時計を叩き出した前走の反動は見られず、「いつもと同じでリラックスして走っていた」と関係者も笑顔で話していた。皐月賞組に比べれば、間隔が詰まっている分、気負いのない走りは確かに好印象なのだが、今週も含め、この中間は一度たりとも強めに追われていない点はやや気掛かり。「仕上がり切っているので軽めで十分」と厩舎関係者は話していたが、大一番、それも同厩舎悲願の日本ダービーを控えた調教過程としては正直、物足りない内容であった。デキ落ちは見受けられないが、このソフト仕上げが本番で吉と出るか、それとも…?

明日の夜、又は日曜日の早朝に詳細な情報をお話します。