小沢一郎の問題を考える。(2.後援会の金は透明か?)
先ほどの(1)に続きまして、民主党の小沢一郎幹事長をめぐる問題を考えて見ます。
昨日、小沢幹事長の後援会「陸山会」が、2004年に取得した土地の資金の出所について政治資金収支報告書に記載していなかった問題で、昨日東京地検特捜部が強制捜査に乗り出しましたが、当の小沢氏自身は、その日名古屋市で行われた民主党愛知県連のパーティーに出席し、「またまたお騒がせし、私の不徳の致すところで大変申し訳ない」と重ねて陳謝しましたが、「決して法に触れるようなことをしたつもりはない。そのことは国民の皆さんが理解してくれたから、政権を与えてくれたのではないか」とも改めて強調していました。
しかし、私は果たして小沢氏自身は「法に触れていないことはやっていいこと」が必ずしも正論でないことが分かっているのでしょうか?
今回の問題で、小沢氏が当時の秘書たちに「私(小沢氏)の指示だ」と命じられ、関係先からの書類運び出しを手伝ったと証言ていましたし、「まずいものがあれば隠せと(小沢氏に)言われた」とも話していたそうです。
確かに法に触れることかどうかは、検察の捜査がまだ進展していないので私もなんとも言えませんが、小沢氏には「道義的」な責任があるのでしょうか?
どうも小沢氏の説明を見る限り、「歯に何かが刺さっている」ような説明ですし、内容からも見て十分とは到底いえません。
小沢幹事長、もし疚しいことが無い、と言いきれるならばはっきりと説明し、その後で自分の出訴進退を考えるべきです。間違っても「指揮権発動」や、「不逮捕特権」、「役職辞任」だけでお茶を濁そうと思わないでください。
それが、市民の民主党政権に対する信頼を回復する唯一の手段なのです。