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「国民読書年」に考えてもらいたいこと。

来年2010年(平成22年)は、『国民読書年』だそうです。

これは、昨年2008年(平成20年)に国会決議によって、「活字・文字文化振興法」の制定5周年に当たる来年を『国民読書年』とするものであります。これによりまして、来年1年間に渡って、国民の読書離れに歯止めをかけ、読書の大切さと「考えるチカラ」の醸成を進めるさまざまなイベントやキャンペーンなどが行われます。

しかし、私は『国民読書年』に当たって、皆さんに考えてもらいたいことがあります。

それは、「読書離れ」の真の原因は何なのか?なのです。

私が考えるには、次の3つの本が「読者離れ」を促進した、と思いますよ。

1.暴露本

「○○はじつはこうだった!」だとか、「○○の恐るべき実態!」など、有りもしないことや事実を曲解させかねない事柄を、あたかも真実であるかのように書いた本。ハッキリ言って紙と労力とお金の無駄。この結果、引退に追い込まれたタレントや、廃業に追い込まれた企業は多い。

2.告発本

「○○を糾弾する!」だとか、「○○は、直ちに辞任しろ!」と言う具合に、特定の人物や企業のありもしない噂話やトラブルを利用して、他人やライバル企業を破滅に追い込む策略的につくられた本。これも先ほど同様、引退や辞任に追い込まれた人や、倒産や廃業に追い込まれた企業は多い。

3.政治家本

政治家が、自分の主張や考えを国会やテレビ・新聞等で話さず、本の売れ行きによって人気度を測るために出版する本。ハッキリ言って中身がまったく無く、本を買わない人には意味を成さないもの。政治家なら、公の場で自分の主張を言え!そして、良識ある市民の批判を感受しろ!

以上、こういった3つのタイプの本がベストセラーになったために、出版社自体が信頼を失い、有能な社員が次々と退社して、「売れる本」を作るしか脳の無い社員ばかりとなったために、無駄な本ばかりが量産され、結局紙くずばかりになるのであります。

こういった出版界の実態を放置して、果たして「読書」の勧めなんて出来ないのではないでしょうか?

もちろん、こういった出版社ばかりではないと思います。でも、残念ながら有名な出版社ほど「売れる本」に走りがちです。

良識ある市民が本当に読みたい本、それは「売れる本」より、「読みたい本」なのです。

本屋大賞」などは、良識ある市民が後押ししているから、ここまでやっていけたのです。一部マスコミがこの賞の有用性に疑問を呈していますが、あなた方こそ、「読者離れ」を促進させたことを反省するべきです。

今回の『国民読書年』を推進している財団法人文字・活字文化推進機構のHPはココです。

http://www.mojikatsuji.or.jp/index.html