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東海S 有力馬情報?

それでは、今日京都競馬場で行われます「東海S」の有力馬情報です。

ニハトモアレ・・・・名前からは“のんびりした馬”という印象すら受ける同馬であるが、実はかなりの問題児。「今年に入ってから、急に気性が悪くなった。気に入らないことがあると暴れるし、ひどい時は他の馬を襲いに行くし…」と、関係者もその扱いにはほとほと手を焼いている様子だ。しかしよくよく戦績と照らし合わせると、同馬が暴れ始めた時期と好走し始めた時期が、恐ろしいほど一致している。
「以前はどこか気が抜けたような馬だったんだ。気性がこうなってから、急に走り始めたんだよ。他の馬に対する闘志が出てきたのかもしれない。扱いは大変になったけど、大人しいよりマシかな…」と、関係者はこの急変に戸惑いつつも、好走自体にはご満悦な様子。
今回も変わらず馬体をキープしており、引き続き力は出せる状態だ。肝心の“暴れっぷり”の方だが、こちらもある意味絶好調。調教中に他馬に襲い掛かってしまったほどだとか…。この闘志を実戦で発揮すれば、今回も好走の期待は十分だ。

フサイチセブン・・・・前走時は“克服しなければならない点”を多々抱えていた同馬だが、全く意に介せずといった様子で3着に好走。「初の58キロだったし、馬主サイドの関係で調整も少し遅れ気味だったし…。出来れば賞金を加算したかったけれど、あの過程で3着なら期待以上」とは関係者の話だが、あのレースで特筆すべきは『斤量を克服した点』『逃げ・番手以外から競馬が出来た点』、ここに尽きる。
特に後者は、気性面の問題でハナにこだわりがちだった同馬にしてみれば、新たな戦法を発見出来た意義が非常に大きい。この中間は順調に調整出来ており、充実ぶりは一目瞭然。最終追い切りでは馬場入りを嫌がるという少々頑固な面も見せたが、元々同馬は“調教嫌い”で有名だ。過去にこうしたことは幾度かあり、いずれもレースではキッチリ好走している以上、問題視する必要は無いだろう。自在性を身に着けてきた今回、上位争いも十分可能だ。

アルトップラン・・・・帰厩してからまだ日は浅いが、風格を増した馬体を見せている同馬。これまでも、短期放牧直後のレースでの好走実績が多く、鉄砲駆けはむしろ歓迎のタイプだけに、この点に関しては問題視する必要は無い。今回も短期放牧で、心身共に上手くリフレッシュ出来た様子を見せている。
「前に馬がいないとすぐに掛かってしまう馬なので、今回も後方待機策。キレ味なら物凄いモノを持っているからね。展開の助けは欲しいけど、いきなり通用してもおかしくないよ」と、厩舎関係者も末脚の爆発力には絶大な自信を寄せていた。馬体重は少々増えているように見受けられるが、帰厩直後からキッチリ乗り込んでおり、太目と言うより筋肉で一回り大きくなった印象だ。
最近落ち着きが出てきたのも、この距離を走る上ではプラス要素。準オープン勝ちからいきなり重賞と、条件は少々厳しく思えるが、自分の競馬に徹すれば、決め手はここでも十分通用するだろう。

マコトスパルビエロ・・・・5走前のJCD以降は地方重賞を中心に使われ、深目の砂に屈することなく、新たに勝ち星を加えて来た同馬。出負けしたJCDの一件を考えると「先行策が希望なんだけれど、テンが少し遅くて…」と関係者が嘆くのもわからなくはないが、それでも二の脚で好位に取り付き、そのまま堅実に上位争いに加わってくるあたり、実力的には十分通用すると見て良いだろう。
おまけに今回は、ダートにしてはやや長めの1900m戦。「長ければ長いほどいい馬。本音は(普段の施行条件である)2300mの方が良かったけれど、距離があれば出負けしても余裕を持って取り返せるからね」と、スタミナ面にも絶大な自信を見せていたが、これも交流重賞で長めの距離を使ってきた実績ゆえ。
初コンビとなる鞍上も「乗りやすい馬と聞いているし、実力を出し切ればここでも勝ち負けは狙えると思う」と自信を見せていた。相性の良い京都コースで、重賞勝ち星を増やしたいところだ。

シルクメビウス・・・・最近“若手騎手と実力馬”という組み合わせの、何と少ないことだろう。若手騎手を背に上級条件で好走した馬が、気付けば次の重賞ではリーディング上位騎手に乗り替わっていたり、などなど…。勝つために万全を期したい関係者の気持ちも分かるが、相手が生き物である以上、“相性”も重要だと思うのだが。
その点、同馬と田中博康騎手のコンビは、稀有な例とも言えるだろう。戦績を見ても分かる通り、まさしく人馬一体といった好相性。GI2着の実績も、このメンバーなら一枚上手だ。「前走時は追い切りもひどかったし、休み明けで少し気負っているようだった。元々叩いてからの方が良い馬だ」と関係者も語った通り、休み明け初戦であった前走時の最終追い切りは、終いがバタバタというひどい有様。それでも5着に食い込んできたのは、ひとえに地力のなせる技だろう。
一叩きされた今回は、見違えるほど動きが良くなり、馬体のハリもツヤも別馬のような仕上がりだ。本来の動きが戻った今なら、負けるわけにはいかない。ここのタイトルを手土産に、人馬とも更に上のステップを目指していってほしいものだ。

トランセンド・・・・「仕上がりは良かった。追い切りも良かった。それだけに敗因がわからない」と嘆いていたのは、前走直後の同馬関係者。思えば以前の武蔵野Sも、更にその前のエルムSでも、『重賞になると何故かアッサリ負ける』という不可解な点を露呈していた。
先行馬の宿命と言ってしまえばそれまでだが、少々イライラしたり、かと思えば過剰にビクビクしたりと、かなり気難しい一面を抱える同馬のこと。重賞特有の速い流れや、迫力溢れる年上馬との対戦、おまけにそこで目標にされたりなどの“慣れないプレッシャー”に、耐え切るだけの精神力がまだ付いていなかったのだろう。
「馬体面の問題ではない」と関係者が断言する通り、馬体は相変わらず絶好の仕上がり。追い切りでも好時計を連発しており、引き続き力を出せる状態だ。残る課題は精神面だが、今回最大の敵と見られていた逃げ馬トーセンモナークの出走回避により、ストレス無く自分のレースを進められる公算は高い。少々アテにならない面もあるとはいえ、ダートで見せるスピード能力は、文句無しでメンバー中最上位。力を出し切れれば、圧勝の可能性すら十分にある。油断は大敵だ。

ネイキッド・・・・長らくダート重賞戦線で好走を繰り返している同馬だが、意外なことにタイトルは無し。「年齢が年齢だし、そろそろ勝たせてあげたい!」と、ここに賭ける関係者の意気込みは、他の陣営と比べても1、2を争うほどのものであった。もちろん気合いだけで重賞が勝てるわけではないが、精力的に追われた効果は、実戦のここぞという場面でこそ活きるもの。
堅実に伸びる末脚は、最近日に日に鋭さを増してきており、それに伴い馬自身の気配もみるみる急上昇を見せているのだ。「暖かくなってきて、体が締まってきた」とのことだが、確かに一見してわかるほど、前走時より馬体が充実。トモの張りも申し分無く、この体ならいつもの末脚も更に冴えることだろう。
1900mは初経験だが、元々1800mで好走を繰り返してきた同馬。伸びた100m分で更なる加速を見せるか。