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青葉賞のレース展望?

遅くなりましたが、今日東京競馬場で行われますダービートライアルの青葉賞の有力馬の展望です。

スマートフォーカス・・・・出走馬の中で、芝2400mでの勝ちがあるのは僅かに4頭。その内の1頭がこのスマートフォーカスだ。ただ、同馬が他の3頭と大きく異なるのは、その2400mで初勝利を挙げた点。マイル戦でのデビュー以降、2000m未満のレースに出走し続け、好走はしていたものの勝ち切れずにいた同馬だが、前走の一気の距離延長が起爆剤となり、素質も一気に開花。後方追走から早めに外に持ち出すと直線では楽に突き抜けたように、距離適性は申し分なし。「本格化はまだ先だから、正直勝ち切るまではどうかだが、上位争いなら現状でも十分可能」と関係者は謙虚な言葉の中にも確かな手応えを掴んでおり、「1勝馬」と侮るには危険すぎる存在だ。陣営が目標に掲げる優先出走権獲得以上の結果となっても決して驚けない。

ハートビートソング・・・・年明けのデビューから着差以上の強さで2連勝を飾ったハートビートソング。その素質の高さを示したのが、デビュー2戦目の前走ゆきやなぎ賞だ。浅いキャリアにも関わらず、2400m戦を快勝、それも最後は突き放す圧巻の勝ちっぷりで、陣営にダービーを意識させるには十分な内容であった。さらに、この中間には坂路の自己ベストをマークするなど、伸びシロも豊富でまだまだ底を見せていないのは大きな魅力だ。「体が柔らかくて瞬発力もある。それに大トビだから直線の長い東京コースが合わないはずはない。何としてもダービーに出走させたい」と陣営関係者の鼻息は荒い。2回使われたことで、さらに馬体も絞れ、状態は右肩上がりだ。初遠征、初の多頭数レースに対応できれば、ここでも上位を狙える逸材。

トゥザグローリー・・・・この馬のデビュー戦は先月3月14日。翌週を最後に、番組表から新馬戦が無くなる時期であっただけに、関係者は「血統からも期待はかなり大きい。ただ、今からダービーに間に合うかどうか…」と、同馬の潜在能力は認めつつも、時間的制約を気に掛けていたのが、つい、ひと月前のこと。そんな関係者の心の内を知ってか知らずか、デビュー2連勝でトライアルへ駒を進めてきた。「太目残りなのにいい形で連勝。やっぱり能力は相当だね。暖かくなって素軽さが出てきたし、使う毎に確実に上向いている。物怖じしないタイプだから、輸送も大丈夫だし、もちろん今回もいい結果を期待している。それだけの馬だよ。」と、上昇曲線を描く同馬に対する陣営の期待は格段に増している。来年2月に定年を迎える名伯楽池江泰郎調教師にとって最後のダービーとなる今年、大一番へまた1頭名乗りを挙げられるか。遅れてきた超良血馬の初重賞に注目したい。

ペルーサ・・・・藤沢和雄厩舎が送り出す「3本の矢」の筆頭格と言えば、デビュー以来3戦全勝のペルーサであることに異論を挟む余地はない。リーディング独走状態の横山典騎手が付きっ切りで面倒を見るほどに惚れ込む逸材は、その新馬戦から注目され、「東のクラシック候補」の呼び声高い同馬の注目度、そして評価を更に高めたのは、前走の皐月賞トライアル若葉S。先日の皐月賞で2着好走のヒルノダムールとのマッチレースを制したことだけでも十分評価に値するのだが、それ以上に走破タイムに注目したい。同馬の勝ち時計は同条件で行われた翌日の古馬準OPを2秒以上も上回る好時計。それも休み明け、初の長距離輸送を克服してのものとなれば、うなぎ上りの評価は必然と言うものだ。トライアル快勝後は、皐月賞には目もくれず、トライアル重賞への出走は同厩舎ではお馴染みの既定路線。美浦きっての名門厩舎悲願のダービー初戴冠へ向け、ここは単なる通過点だ。しかし、この馬はじめ、今回の『同一厩舎・同一馬主3頭出し』の真の意味は?余り人気に惑わされていると、痛い目に遭うかも?

トウカイメロディ・・・・今回と同条件の2走前に計時した上がりタイムは33秒7、前走でも唯1頭33秒台の末脚を繰り出して快勝を収めたように決め手ではメンバー最上位のトウカイメロディ。
今回が重賞初出走だが、「長距離は安定しているし、長く良い脚を使えるからベストと言えるこの条件は大歓迎だよ。相手は揃うけど、ウチのもいいモノを持っているからね。このクラスでも力は通用するはず。目標にしていたココは権利取りじゃなく、勝ちに行く競馬をしたい」と関係者のコメントは自信に満ち溢れていた。位置取りに関わらず、最後は確実に脚を使えるだけに、直線勝負になればアッサリまで考えられる。

エクセルサス・・・・重賞・OPでは、後の皐月賞上位馬を相手に遅れを取ったが、素質の片鱗を見せたエクセルサス。特に昨年末のラジオNIKKEI杯2歳Sでは、新馬勝ち直後のキャリア2戦目にも関わらず、ヴィクトワールピサからコンマ3秒差は高い評価が必要だろう。前走の自己条件でOP入りを果たすと、距離適性を考慮し、皐月賞には登録すらせずに、ここを照準に定めてきた。「この中間には今までより中身の濃い調教を課してきたけど、それに耐えるだけの体力がついてきた。それに休養効果で力強さも出てきたね。まだ課題はあるけど、広い東京コースは大歓迎だし、現状でも恥ずかしい競馬にはならないはず」と関係者の言葉は力強い。ここまで世代の一線級を相手に差のない競馬をしてきたように、その競走能力はここに入っても全く見劣らず、一発も期待できる。

コスモエンペラー・・・・「控える競馬を試したりもしたけれど、やっぱり逃げてこその馬だ」と語る同馬関係者。通常、中長距離のレースに挑戦する際などは“控える策”を取ろうとするものだが、同馬に関しては果敢な逃げで真っ向勝負。「掛かって逃げているわけではなくて、折り合い自体はむしろ良い方。ただ、瞬発力勝負だとどうしても分が悪いから…」とのことだが、逃げてバテずに2400mを走破出来るのなら、逃げの策自体が既に立派な決め手なのだ。この馬にとって最大のアドバンテージは、前々走の500万条件で、同じ舞台を悠々逃げ切っていること。「別段ペースを落としたわけでもなく、淡々とラップを刻んでの逃げ切りだったからね。着差や時計以上に強い内容だった」とは関係者の談だが、確かにこの時も、もがく後続勢をよそに、同馬だけは悠々といった雰囲気でアッサリ逃げ切ってみせていた。皐月賞の権利を獲り逃した後は、ここに向けて立て直し。状態面は相変わらず良く、且つ今回の相手関係なら、すんなり“自分の形”に持ち込めるだろう。粘り込む根性は一級品だ。

ジョーヴァリアント・・・・デビュー前から「乗り味が良い」「柔らかいフォーム」などなど、騎乗した人が口々に絶賛するほどの素質を秘めている同馬。が、褒めると同時に「気性が悪い」「すぐ掛かる」などの欠点を挙げる声も多く、このあたりのマイナス面の影響で、未勝利脱出までに時間を要していた。が、敗因が身体的な問題ではない以上、掛かり癖さえ出なければ能力は十分。現に、未勝利戦快勝後にいきなり挑んだ重賞・スプリングSでは、並居る強豪馬相手に8着と健闘。繰り出した終い3F35.1の末脚は、ローズキングダムサンライズプリンスの3F34.9に次ぐキレ味であった。「最近ようやく掛かり癖もマシになってきた。デビュー当初は道中で鞍上と喧嘩したり、暴走していたような馬だったけれど、あれだけ無駄に体力を使ってそこそこ走れていたんだから、スタミナも持つと思う」と、関係者も距離延長に不安は無い様子。キレ味勝負に持ち込めば、上位を十分脅かせる。

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