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アンタレスSの展望?

日曜日に京都競馬場で行われます、アンタレスSの有力馬のお話しです。

ダイシンオレンジ…「京都ダート1800mの申し子」こと、ダイシンオレンジ。初重賞の前走平安Sでも、いきなり連対を果たしたように、クラスを問わず、当該条件では7戦3勝、2、3着が各2回と抜群のコース適性を誇っている。であるだけに、前走後は当然のように得意条件のここに照準を定めていた。「本当に力をつけているし、使う毎に内容もどんどん良くなっている。ただ、前回以上に相手は揃ったし、この相手にどこまでやれるか、だね」と、関係者は控え目な言葉を口にしていたが、慎重な言葉とは裏腹に、その表情は自信に満ち溢れていた。以前は頭が高く、砂を被ると嫌がる素振りを見せていたが、今はフォーム、集中力ともに良化。タフな競り合いから抜け出した前走内容からも成長の跡が見て取れ、再度、「自分の庭」である京都ならば、まず大崩れは考えられない。

フサイチセブン…ダート転向後、7戦連続連対中のフサイチセブン。2走前のアルデバランSではトランセンドの後塵を拝したが、レコード決着、それも昇級初戦であったことを考慮すれば、クラスにメドをつけるには十分な内容だったと言える。前走の交流重賞ダイオライト記念で重賞初勝利を挙げたのがその何よりの証拠だろう。重賞馬として迎える今回、新オーナーの初陣ということもあり、陣営の意気込みが一様に高いのは言わずもがな。それは状態面にも表れており、「間隔は少し開いたけど、キッチリ仕上げた。デキは申し分ないよ」とのこと。人気の上では、冒頭のトランセンドとの再戦ムードだが、同斤量だったハンデ戦の前回から別定戦に変わる今回、斤量据え置きのトランセンドに対し、プラス2キロの同馬は全出走馬中、最重量となる58キロ。この斤量差の克服が最大のポイントだ。

???????…今回、親子合わせて4頭出しを敢行する“池江厩舎”勢。おまけに全てが逃げ・先行脚質と、レース全体を“池江勢”が先導していくことが予想される顔ぶれだ。その中でも一番不気味な存在なのが、関係者曰く「自分の競馬が出来れば面白い」というこの馬だろう。今回の鞍上には「決してハナにこだわる必要は無い。テンのスピードの違いでハナに立ってしまうレースが多いが、控えても終いに良い脚が使える」と伝えているとのことで、“池江勢”同士の潰し合いとなる可能性は、非常に少ないと言える。特筆すべきは中間の様子。前走後はみるみる調子が上向いてきており、最終追い切りでも時計以上に軽快な動きを披露していた。いずれにせよ粘り込む戦法となることが予想されるが、直線平坦なこのコースが同馬に向いていることは、実績面から見れば明らかだ。馬券圏内に食い込んでくる可能性も十分あるだけに、無視は危険だ。

シルクメビウス…ダート重賞戦線を席巻している現4歳世代の筆頭格。昨夏のジャパンダートダービーでも2着していたように、元々、厩舎の期待馬であったのだが、最初にその名を全国に轟かせたのは、昨秋のこと。と言っても、JCダートではない。1頭全く違う脚色で先行集団をまとめて差し切ったトパーズSだ。5馬身差をつけた圧勝劇は強烈なインパクトを与え、その後のJCダートで上位人気に支持された要因にもなった。今回は、そのトパーズSと同条件。そして、強力な先行馬が揃っている点も酷似しており、決め手を活かしたい同馬にとって、まさにお誂え向きのメンバー構成と言えよう。JCダート2着の実力を素直に信頼したい。

トランセンド…OP特別とは言え、重賞クラスが揃った前走では、従来の時計を1秒以上短縮するスーパーレコードを叩き出したトランセンド。昨秋の不振から完全に脱した印象だ。相変わらずスリムな体つきで、「500キロを越えてはいるけど、もう少し幅が出てくればもっと強くなるよ」と関係者が常々話すように、ダート馬としては線が細いが、迫力という点では、この中間でさらに増しており、レース間隔は開いているが、力はキッチリと出せる状態だ。一介の先行馬であれば、脚質から同型馬の出方が気に掛かるところであるが、「自分でレースを作れるから、どんな展開にも対応できる」のは大きな強み。スピードの違いを見せ付け、連勝での重賞2勝目は目前だ。

ダイショウジェット…これまでは追い込み一辺倒であっただけに、どうしても展開に左右される面はあったが、近走では好位からの競馬で差のないレースを見せているダイショウジェット。前走のフェブラリーSでも、スプリント王者ローレルゲレイロの作り出した速い流れに戸惑うことなく対応してみせたように、前々での競馬がすっかり板についてきた。陣営関係者も「前走は勝った馬が強かったね。それでも大崩れしなかったんだから自信になったよ」と手応えを掴んでいる。未だタイトルには縁がないのが不思議になるほどの重賞好走歴を持つだけに、その実力はすでに重賞級。自在性のある脚質を得た今、ここでも人気以上の走りが期待できるのは言うまでもない。

ロラパルーザ…わずか半年足らずで500万クラスからOPまで出世したように、ダートへの路線変更で一気にその素質が開花。今回が重賞初出走となるが、「勝ちっぷりを見て、すぐにここを目標にした」と関係者に重賞挑戦を即決させた前走も余力十分の内容で、ダート適性の高さは折り紙つきだ。「決め手ならここに入っても見劣らないよ。有力どころは前々で競馬をしたいだろうから、流れは早くなるはず。そうなれば展開はウチに向く。」と、初重賞とは思えないほどの自信が陣営関係者からは感じられた。ここまで壁らしい壁に当たることなく、昇級してきており、まだ底を見せていない点は大きな魅力。初重賞でも“いきなり”まで考えたい1頭だ。

クリールパッション…追い切りでの動きは今ひとつだったが、この馬にとってはいつものこと。元々叩いて良くなる実戦タイプであるため、同馬の調子を見るにあたっては、追い切り云々を評するよりも、休養明け初戦であった前走の内容を見た方が効果的なのだ。その肝心の前走も、中団で揉まれながらも楽々追走し、最後に抜け出そうとする構えを見せるなど、“この馬の休み明け初戦”にしては、近走中随一の内容。終いの脚が鈍ったあたりは久々の影響だろう、一叩きされたこの中間は走りに軽快さも増し、状態面は明らかに上昇の一途を辿っている。「コースも距離も輸送も問題無い」と関係者も太鼓判を押しており、叩き2戦目で激走気配の漂うここは、配当的な妙味も加味して、狙ってみたい存在だ。

なお、今回は情報提供元からの要請で、一部の馬名を伏せさせて頂きます。
?の馬名につきましてはレース後に、感想と合わせてお話しします。