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高松宮記念の展望(3.有力馬について)

日曜日に中京競馬場で行われます、G1高松宮記念のレース展望、今度は有力馬について。

キンシャサノキセキ・・・一昨年の2着馬でありますが、どうも中京は苦手なのだろうか?と当時関係者は口を揃えていっていました。それは、どうも「左回りに良積がない」といったことも原因かもしれませんが・・・・。
昨年のオーシャンSは、輸送中に馬運車で暴れ軽い捻挫になってしまったことで1番人気を裏切り(10着)、その影響を引きずった高松宮記念でも大惨敗(10着)。一昨年の2着も挫石の影響で専用の蹄鉄で脚をかばうような状態だったそうです。その時に引退まで考えていた時、昨年秋のスワンSを皮切りに破竹の3連勝で切り抜け、今回は1番人気(前売り締め切り時点)で臨むG1の舞台なのです。
以前は「調教をすればその数倍の時間を掛けてケアをしなければならない馬。いつも痛くて人馬ともにヒィヒィ泣いていた馬。それが今じゃ手が掛からなくなって・・・別の馬かと思うほど。」という体質の強化が何よりも成長の証。
「四位が感触を確かめる試し乗りでも勝ってしまった。」「去年の二の舞にならないよう、万が一(渋滞)を考えて金曜日の朝に出発した。」など、まさに人事を尽くして天命を待つといった感じの関係者。果たして、悲願のG1制覇なるか?

アルティマトゥーレ・・・1番人気で惨敗したスプリンターズSも、「俺が乗れば勝っていたんじゃないかな。あの3~4コーナーで抑えたのはないよ。俺ならあそこで行かせていた。」とは横山典弘騎手の話。ただし、「外野だからならなんとでも言えるんだけどね」とも付け加えていたといいますが・・・・。
前走のシルクロードSではレース間隔が開いていたことに加えて、実質トップハンデ(牝馬の55.5kg)が嫌われたのか、3番人気に甘んじていたが、その低評価をあざ笑うかのような圧勝で、昨年のスプリンターズSで1番人気に推された実力を改めて証明して見せた。そのシルクロードSですが、「実は馬が硬くて、本調子には一息だった。」とのことで、やはりスプリント能力は相当なもの。「引退レースでもやれることはやった」とは陣営関係者の言葉。確かに前走後も入念な乗り込みが目立ち気合乗りも上々となれば不安ナシに思えるが・・・・。どうも、今回は「やけにソフトな仕上げ。牝馬だから問題ないかもしれないが・・」という現場の声もある。果たして有終の美を飾れるのか?

エイシンタイガー・・・今回3頭出しを敢行する西園厩舎の中では、一般的には扱いが難しい存在に映るエイシンタイガーだが、その要因となっている前走のシルクロードS8着という結果については、「とにかく前の方でアルティマトゥーレとショウナンカザンで折り合いをつけてしまった時点でジエンド。おまけに大外枠が災いして、道中はずっと3~4頭分外を回らされる羽目になったため。前走は全くの参考外だし、あそこだけは馬柱から黒のマジックで塗りつぶしておいてくれ(笑)。ついでに3走前の降着も、落鉄した4走前も塗りつぶしておいてくれ。」と全く意に介さない様子です。
「まあ、それは冗談としても、人気はフォワードかもしれないが、スプリントのスペシャリストはこちらの方。隣のヘッドライナーを目標に淀短距離のようなイメージで付いて行けば全くヒケはとらないと思っている。」と世間の低評価には一言ありそうな関係者。
先述した3戦を参考外と見れば、1400m以下で複勝率92%という驚異的な数字が浮かび上がる同馬。決して侮れない存在であることは言うまでもない。果たして?

エーシンフォワード・・・このレースでカギを握る西園厩舎の3頭の中では実績、人気ともに間違いなく最上位のエーシンフォワード。前走の阪急杯では好枠を利して絶好位の競馬であったことや、同厩舎のヘッドライナーがレースを先導してくれたという展開面の恩恵もあったが、それにしても追い出してから瞬く間に抜け出し、2着のワンカラットに1馬身以上の着差を付けたレース内容は強いの一言です。
前走後も緩みなく順調に乗り込まれており、水曜日の最終追い切りでは道悪をものともせずに坂路をパワフルに駆け上がり、圧巻の2番時計(1番時計は同厩馬のヘッドライナー)をマーク。一気の戴冠に向けて関係者からも「不安なし!」という本音が聞こえると思えたが・・・。なにやら、弱気な本音もチラリと。

サンカルロ・・・当時3番人気に推されて出走した昨年のNHKマイルC。そこでこの馬が残した実績といえば、『1レースで2度の走行妨害』『8位入線最下位降着』という散々な結果であった。レースの翌日は人気薄で勝ったジョーカプチーノのことよりも、この馬が起こした『不祥事』の方が大々的に報じられていたのも、記憶に新しいですが・・・。
この馬には、この一件でどことなくダーティな印象が付いてしまったのだろうか、NHKマイルC以降はすっかり人気を無くしてしまっているが、それに反比例するかのように、馬自身は確実な成長を遂げてきている。そもそも前述の走行妨害も、持ち前の激しい気性ゆえ、馬が鞍上に逆らった結果の出来事。そこで「この折り合いでマイルは厳しい」という関係者の判断の下、1400mに距離を短縮したところ、成績も高水準で安定し始めた。相変わらずの激しい気性も、短距離だったらそのまま『行き脚』に直結する分、むしろプラスに作用。「今回は1200mに更に距離を短縮するけれど、今の気性ならスプリントの方が絶対向いているよ」と、関係者も期待をあらわにしていた。この方針転換は果たして『吉』と出るのか?

明日の朝にでも、ちょっとした予想をお話しますね。