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高速増殖炉は運転再開するべきか?

14年前、冷却剤のナトリウムが漏れる事故を起こして運転を休止している高速増殖炉もんじゅ」について、原子力安全委員会は、「運転再開」の方向で福井県敦賀市に申し入れする事を決定しました。 このニュースのURLは、http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010022201000443.html

これによりますと、本来は今月から運転再開を目指したつもりでしたが、十分な案是wん確認が取れなかったために、昨日まで決定が遅れたもので、今日(23日に)手続きが完了し、これから地元との協議に移るそうです。

私は、この問題で、もんじゅは本当に運転再開するべきなのか?まだ疑問に思うのです。ちなみに私は原発反対派でもありませんし、地元の住民でもありません。ただ、一市民から見て「高速増殖炉」が本当に今、必要なのか?もし、実現したと仮定して経済性や採算性の問題が依然として残るのです。

これまで原子力発電所のある国で、「使用済み核燃料」をどうするべきかは、いろいろ論議してきていましたが、日本だけが「燃料のリサイクル」に拘ったののに対し、他の国は「安全な廃棄処分」に軸足を移していることです。つまり、核燃料は「使った後は捨てる」ことが世界の常識になりつつあります。

それなのに、日本だけがいつまでも高速増殖炉の開発に熱を帯びても、その先に実際に利用する電力会社が果たして使うのか?疑問だらけです。

それに、最近「地球温暖化防止」の観点から原子力発電が再評価されていますが、ほかの国はあくまでも、「グリーンエネルギーと組み合わせて」温暖化対策としているのに、日本だけは「原子力こそ、グリーンエネルギー」との主張を変えていません。

それだから、日本だけが「誤った地球温暖化対策」をし続け、結果として「エコが失業を生む」ことになってしまうのです。

今回の「もんじゅ」の問題も、良く突き詰めてみれば、「地球温暖化対策の切り札」として、未だに原子力発電に躍起になる日本の電力会社の思惑が見えついてくるのです。