この街の片隅で・・・・・

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簡単には埋まらない「歴史認識」。

先週の日曜日のことですが、日本と中国の歴史専門家がお互いの歴史を検証するプロジェクトが最終報告書を取りまとめました。

関連ニュースのURLは、http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010013101000144.html

これによりますと、今回の歴史共同研究は「つくる会」の猛烈な抵抗によって思うように検証が進まず、焦点となった「南京大虐殺」に関する検証も日中双方の意見が最後までかみ合わず、結局「両論併記」の形でまとめられていますし、他の歴史に関しても、殆ど合意できたことは無かったようで、結局日本と中国の「歴史認識」まだ埋まりそうにも無いことがハッキリしました。

もともとこのプロジェクトは、「小泉問題」(元総理の小泉純一郎容疑者が靖国神社に4度にわたって参拝し、日中関係が「国交断絶」寸前の状態となったこと。)に「日中友好関係」の危機を感じた日本・中国双方の良識ある専門家たちが、当時の安倍晋三総理の働きかけにより始めたもので、3年間の期限付きで今回最終報告書を取りまとめたものです。

私は、元々期限を区切ること自体に、自民党政権の「政治的思惑」があったために結果は止むおえないと感じます。

しかし、「歴史研究」はこれで終わりではありません。お互いが対立してもいつかは分かち合わなければ、真の意味の「友好関係」は成り立たないと思います。

幸い、民主党政権自民党政権と違い、「アジア重視」の姿勢なので、時間をかければ「歴史認識」も変わっていくと思いますし、その予兆が若い人を中心に広がってきています。

簡単に「歴史認識」は埋まりませんが、それに近づくことはできるような感じがします。