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競馬界も「政権交代」だ!

「2010年、私の提言」今日は競馬界に今起こっている変化についてです。

今日から、今年の中央競馬が始まります。
昨年は、ダート界において、新しい新星が現れたことによって、ようやく「政権交代」が始まった、といいたいのですが、まだ本格的な「政権交代」には至っていないのであります。

それは、競馬界自体が「政権交代」出来ていない体質になっていることだと考えられるのです。
さすがにJRAは、一昨年生え抜きのトップが就任してから、「開催日程の柔軟化」や「お客様サービスの充実」、あるいは、「払戻金の上乗せ」など、営業面での改革は進んではいます。

しかし、肝心の「競馬本来の醍醐味」である、レース面の改革は、まだ始まったばかりです。

昨年、ようやくJRAは、日常日本国内にいない馬主に対しても、馬主資格を認めることになりましたが、まだ条件付きでの許可なので、実際これで、馬主も「国際化」するかどうかは未知数なのではないでしょうか?

また、最近のスターホース不在の状況で、レース面でもまだまだ「国際化」出来ていない面が多いです。
今年から、すめての重賞競走を国際競走にしましたが、果たして今の重賞で外国馬にとって魅力あるレースなのはいくつあるのでしょうか?おそらく殆どないのではないでしょうか?

また、地方競馬にとっては、JRA以上に厳しい状況なのではないでしょうか?
昨年ジャパンカップダートにおけるサクセスブロッケンの敗因で「現在のダートグレードレースの選定馬決定システム」の問題点を指摘しましたが、これも、地方競馬間での主催者側の縄張り争いに終始し、本来の顧客である「競馬ファン」を蔑ろにしているのではないでしょうか?これでは、ファンは離れていくばかりです。
さらに、一時期検討されていた「競馬業務の民間委託」も、結局実施しただのがばんえい競馬だけ、といった現状なのです。(ホッカイドウ競馬も実質的に「民間委託」ですが、運営主体が非営利法人です。)

さらに追い討ちをかけているのが、一昨年秋からの金融危機による日本経済全体の恐慌による、入場者と馬券売り上げの減少です。
特にただでさえ入場者自体がジリ貧傾向の地方競馬にとっては、馬券収入の減少がそのまま経営に多大な影響を及ぼすのが現状です。
そこで、一番の切り札として考えられたのが、「重勝式馬券」の導入と、「通年ナイター競馬」の開催です。
重勝式馬券」については、ばんえい競馬が今月からインターネット投票会員に限ってですが実施することになり、JRAも2011年をめどに導入を進めています。
「通年ナイター競馬」は既に昨年7月から高知競馬が『夜さ恋ナイター・夕焼け競馬』として初めて通年でのナイター競馬を実現しています。
ただ、ナイター競馬については実施できるところが限られるのが実情ですし、地域的に難しいところ(ホッカイドウ・岩手・金沢は雪の影響がありますし、そのほかの場所でも冬場は人も馬も外に出ること自体厳しい。)があるのが現状です。

でも、一人でも多くのお客さんに馬券を買っていただために取り組む姿勢は、数年前には考えられなかった変化です。ただ今はそれが結果に必ずしも結びついていないのも事実です。

それでも、競馬界の「政権交代」は一歩づつではありますが、着実に進んできているのです。問題はそれをマスコミがどう評価するかです。