「国民栄誉賞」は生きている人に与えるべき
先週逝去された俳優の森繁久弥さんに、政府は国民栄誉賞を与えることを検討しているそうです。
この中で鳩山首相は集まった記者に対して、「国民すべての、皆さんのおじいちゃんのような方で、国民栄誉賞にふさわしい」と語っています。
平野官房長官も記者会見で「映画・演劇・放送の分野で長年にわたり第一線で活躍し、円熟した演技は広く国民に愛され、希望と潤いを与えた」と森繁さんの功績を称えています。
しかし、私がこの賞のことでいつも思うのですが、どうして亡くなった後になってから受賞するのか疑問に感じるのです。なんか亡くなってから受賞する人があまりにも多い感じがします。
まだ日本には、その人が生きている間には、功績を評価せずに、亡くなってから慌てて評価する人が多い気がします。
何故、生きているうちに「国民栄誉賞」を与えなかったのでしょうか?
なんか政治的パフォーマンスに賞が使われているような気がします。
ハッキリ言って「国民栄誉賞」の受賞基準は生きている人に限定するべきで、もし亡くなってからならば、特別表彰のような形でいいのではないのでしょうか?
ただし、かつてイチローに「国民栄誉賞」の授与が検討されていた時に本人が「まだ授与するには当たらない」と辞退したように、授与のタイミングも問題だと思います。
その場の雰囲気だけで授与するより、じっくり検討して本人と授与者がお互い納得できた時に授与するべきではないのでしょうか?