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雇用を守るのは自己責任?

今日のニュースで舛添要一(この人を厚生労働大臣とは呼びたくありません。なぜなら、この人は大学教授時代国公立大学を敵に回した男だからです。)が選挙演説で、昨年あった「年越し派遣村」を批判したことに対して、一部のネット世論がこれを擁護する発言が流れています。

そこで考えるのですが、雇用を守るって自己責任なのですか?最近の雇用情勢を見てますと、自己責任とはいえないのではないのでょうか?
失業してもいいようにある程度の貯えは必要だとか、どこでも仕事に就けるように資格やスキルを身につけておくのはもっともですが、それ以上に大事なのは「必要最低限の衣・食・住の安定」なのではないのでしょうか?

私自身かつて失業経験があります。そのときの状況は大変ひどいものでした。その日食べるのが精一杯で繰る日も来る日も就職活動、という日々が長く続きました。だからこそ今の仕事を大事にしようとするのです。
年越し派遣村」を運営した方々にも私は十分すぎるほど理解を示せるのです。

それを批判するのは、自分が今こうやって仕事に就けることをありがたく思わないのでしょうか?雇用はいつ失うか誰もわかりません。労働法制の抜本改革が進まないのも、こういった考えが支流になっているのだと思います。

こんな男の発言に賛同する人に忠告します。「年越し派遣村」を批判するなら、失業者にもう少し暖かい支援をしてください。失業者の言葉に心の耳を持ってください。そうすればこの問題は他人事ではなく自分の問題として考えられると思いますよ。

この文章は別ブログ「さかなくんの談話室」に同時掲載しています。