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日本ダービー 有力馬情報?

お待たせいたしました。それでは、G1日本ダービーの有力馬情報です。果たして栄冠はどの馬に?

コスモファントム・・・・「考えられないほど人気がないぞ!マスコミは何をやっているんだ?」とは同馬の関係者の言葉である。
昨年12月のラジオNIKKEI杯2歳ステークスでは後の皐月賞ヴィクトワールピサと首差の2着。その際にヒルノダムールダノンシャンティを完全に抑えているコスモファントム。レース内容も残り5ハロン地点から[12秒6-12秒2-11秒6-11秒4]と徐々にペースアップする先行勢には厳しい淀みのない流れ。結果的には勝ったヴィクトワールピサを含め後方待機勢が上位を占めた中で、唯一先行勢の中で2着に粘りこんだレース内容は掛け値なしに価値が高い。前走の京都新聞杯も「放牧先で調整が遅れた。デキとしては7分程度」という造りながら、能力だけで2着に食い込んで見せた。
デビューから7戦していまだ4着以下はない。瞬発力勝負では分が悪いが、持久力勝負になればなるほど、パフォーマンスを上げるタイプでもあり、底力が求められる府中の12ハロンはもってこいの舞台。
アサクサキングススマイルジャック、そして昨年の倶楽部軸馬リーチザクラウンも然り。波乱のダービーの歴史は先行馬の激走にあり。あえて重賞馬コスモセンサーユニコーンSにまわし、軍団にとって悲願のダービー制覇に向けて単身送り込んで来た影の実績馬。府中の長い直線を粘り込めるだけの脚力は十分備える1頭だけに、大いに注目して欲しい。

ローズキングダム・・・・新馬戦から重賞含め連戦連勝、ついには2歳王者の座に上り詰めた同馬。初戦で下したヴィクトワールピサが暮れのラジオNIKKEI杯を制したことにより、「この2頭の再戦」が、一頃は大きな話題を集めたものだ…。ところが、年が明けてからも勝ち星を増やし続けるライバル・ヴィクトワールピサとは対照的に、こちらは2戦して3着4着。“無敗の2歳王者”ではなくなった同馬を「ヴィクトワールピサのライバル」と呼ぶ者も、今は見ない。
ここに至る経緯も、決して平穏なものではなかった。減り続ける馬体重、他の路線から次々台頭してくる新勢力、そして主戦騎手の騎乗停止。おまけにレース当週にまさかの挫石。“出走は流動的”との報じられたが、悲しいかな既に“2強”ムード一色となっていた状況下でのこと。同馬の動向より、現在1、2番人気に推されている2頭の話題が、連日大きく取り上げられていた。
しかしこれも一種の“心理戦”。挫石自体は事実であるが、今回急遽大役に抜擢された後藤騎手の「プレッシャーを少しでも減らすため」と、実際は薬を塗ればすぐ治る程度の軽度なものを、面白可笑しく大きく報じただけのこと。「皐月賞の時の方がずっと調子が悪かった。あくまで本番はダービーだからと、出走回避しようかと検討するほどだったよ」とは関係者の話だが、実際過去最低体重で出走した皐月賞時は、数字以上に馬体を小さく見せていた。
しかし、今回は一味違う。「東スポ杯のレース振りから見ても、府中の広いコースの方が間違い無く合う。馬体も今回はキッチリ身が入っているし、今なら差の無い競馬が出来る!」と、関係者も仕上がりには太鼓判を押した。目論見通り注目も薄れた今回、人馬共に伸び伸びした騎乗が期待出来る。その結果は自ずと付いてくることだろう。

ヒルノダムール・・・・「ヴィクトワールピサともペルーサとも差はない。スムーズなレースが出来れば勝てる力はある!」と前走後から強気一辺倒な姿勢を崩さない関係者。なるほど確かに、キャリアの浅さを露呈したラジオNIKKEI杯も含め、デビュー戦から常に高いパフォーマンスを見せていることは言うまでもない。「終始外からプレッシャーを受けていた!」とレース後に藤田騎手が怒り心頭であったという若葉ステークス皐月賞も「勝った馬とは通ったコース取りの差。こっちの方が20mは長く走った!」という話。いずれにしても人気の2頭に対しても力負けはないというのが関係者の見解。
体調面に関しても相当な上積みがありそうという中間の報告。皐月賞後もハードに乗り込まれているにも関わらず、木曜日発表の調教後の馬体重は皐月賞時からプラス28キロの484キロ。それでも「太め感は全くなく、鍛えれば鍛えるだけ筋肉がついているという印象。」という現場からの報告もある。まさにピークの状態で迎える大一番。
「スムーズなレースが出来れば…」とさかんに口にする関係者。不利続きの馬には、よほどの不運は除きそれなりの理由がある。同馬の好走のカギはこのあたりにあるといえるのではないか。

ペルーサ・・・・馬場改修後の阪神コース芝2000mで2分を切った3歳馬はいない。今年の若葉ステークスペルーサがマークした1分59秒9はレースレコードであることはもちろん、馬場改修後の阪神コース3歳レコードでもある快時計。それをゴール前は抑える手応えで駆け抜けて見せた。
前走の青葉賞も然り、同舞台で行われる日本ダービーの走破タイムと比較しても歴代3位という素晴らしい時計をマークして見せた。しかもラスト100mで後続との着差を確認にした横山典騎手はラスト80mは手綱を抑えて全く追っていない。トライアルレースの2走で末恐ろしいほどのポテンシャルを見せ付けたペルーサ皐月賞上位組を抑え人気に推されるのも当然のことであろう。
新馬戦では「よほどのことがなければ楽勝できる。」と同騎手にしては珍しく豪語し、2戦目で「調教でも乗っていて楽しくなる馬。この馬でダービーへ。」と期待を込めていた横山典騎手。途中アリゼオスプリングSを勝ち、ルーラーシップでプリンシバルSを勝ち、そしてサンライズプリンスでNZTを勝っても、「ダービーはペルーサで。」と頑なな姿勢が揺らぐことはなかった。それだけの器であることに疑いはないだろう。
前走の青葉賞、抜け出しても気を抜かせずにムチを入れたが、ラストで次を見据えて手綱を抑えてしまった。スピードだけでもスタミナだけでも勝つことはできない、最後は底力と経験がモノをいう最高峰の舞台。だからこそ「厳しいレース」の経験は大きなアドバンテージになる。あえて余力を重視した横山典騎手のゴール前の選択は、それを凌駕するだけの能力の持ち主であるという自信の現われか。

レーヴドリアン・・・・スタートで出遅れ、小回り特有の道中の速い流れになし崩しに脚を作ってしまった前走の皐月賞。結果的には小回りコースに対する適正が出てしまったこともあるが、それよりも「馬場悪化が応えた。馬場の外側は水を含む最も伸びない状態。かといってインコースを突くわけにもいかないし…どちらにしてもあの皐月賞は参考外!」とは関係者の談話。
「外回りコースであれば…」その言葉を少なからず証明して見せたのが前走の京都新聞杯。展開は完全な前残り、2番手から抜け出したコスモファントムが2着に粘りこむレースの中で、大外から本来の末脚を披露し3着に食い込んで見せた。驚くことにあのレース内容でも、「まだ仕掛けが早い。もっと溜めれば、直線に入ったくらいまで鞍上が我慢できればもっと切れる」と調教師が語っている。
舞台は長い直線が控える東京コース。道中は一旦下げて我介せず、直線に入ってから進路を見つけがむしゃらに追い出すということが(おそらくは)唯一可能となるコース。同馬にとって3歳最高峰の舞台というだけではなく、適正面においても最高の舞台が整った。不完全燃焼に終わった皐月賞の鬱憤を晴らす豪快な追い込みに注目していただきたい。


エイシンフラッシュ・・・・皐月賞では11番人気の低評価を覆す3着好走。決して前崩れの展開に乗じた好走ではなく、直線では馬群の狭いところを割って出てくるという勝負根性も見せ付けた。
京成杯の頃は正直頼りなかったけど休ませて本当に馬が変わっていた。周りの関係者も「凄い体つき!」って驚いていたくらい。だから皐月賞の3着もこっちとしては全く驚いていない。むしろスムーズなレースができていればもしかしたらって思ったくらい。イメージにはないかもしれないけどかなり速い脚が使えるタイプだし、調教に乗った良太(鮫島騎手)も、「もう一段上のギアがある」って言っていた。前走の3着をフロックだと思っていると痛い目にあうよ!」
実績は十分、人気に推されているヒルノダムールとも全く差はなかったにも関わらず人気面においては大きな差がつけられている今回。京成杯勝ちというイメージが必要以上に「中山巧者」を連想させる嫌いがあるが、関係者曰く「瞬時に反応できる馬ではない。しかもかなり長い脚を使うタイプだから絶対に東京は向く!」という評価。再度高配当を演出しても全く不思議ではない。

ヴィクトワールピサ・・・・昨年、カミソリのような一瞬の切れ味で皐月賞を制したアンライバルドだが、(馬場悪化の影響があったにせよ)1番人気に推された日本ダービーでは見せ場もなく惨敗。その時の鞍上は岩田騎手であった。実は、「中山の2000mと府中の2400mでは求められる適正が異なる」ことが分かる競馬ファンはどのくらいいるのだろうか?
デビュー戦の京都外回り1800mでローズキングダムの息の長い末脚に敗れてしまった以外、2戦目から前走の皐月賞までの5戦を全て圧勝。過去の皐月賞馬の中でもトップクラスという戦績を誇るヴィクトワールピサ。「仕掛けてからの反応が素晴らしい。」とは武豊騎手の評価。そして皐月賞のあとの岩田騎手は「ウオッカのよう」と絶賛している。
ラジオNIKKEI杯の3~4コーナーで見せた捲りや、皐月賞で最内から一瞬の内に抜け出してみせた素晴らしい反応が同馬の最大の武器であることは言うまでもない。それでも(あくまでも見た目の印象だが)ゴールの最後まで伸びきったという印象がないことも事実。奇しくも外回りのデビュー戦で敗れてから前走の皐月賞まで、5連勝の舞台は何れも「一瞬の脚」が決め手となる内回りコースによるもの。舞台は525.9mの直線が待ち受ける東京2400m。2冠達成は決して容易ではない。