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景気回復のカギは、「ミドルの復興」(1)

今日のNHKラジオ第一「ビジネス展望」は、経済評論家の内橋克人さん。

今日のお話しは、先日のギリシャの財政危機を踏まえて、未だに恐慌から抜け出せない日本がホントに脱出する為には、「ミドル層の復建」が必要だとお話ししています。

リーマン・ショック」に端を発した金融危機は、多くの国ではようやく立ち直ろうとしているのに、未だに日本だけが何故恐慌から抜け出せない最大の原因を、「ミドル層の崩壊」による経済の自律的回復が出来ない為だと指摘し、それが復建出来ない限り、幾ら政府が景気対策をしても、効果が一部にしか及ばない為、日本経済全体の景気回復は必然的に弱くなるのだそうです。

内橋さんは、これを「もうひとつの『失われた10年』」と捉えています。つまり、最初の『失われた10年』は、バブル崩壊に対して、従来型の「公共事業偏重」の特定業界を優遇する景気対策をし続けた為、ズルズルと泥沼の不況に陥らさせたのです。
これに対して、「もうひとつの『失われた10年』」は、最初の『失われた10年』によって破綻寸前に陥った日本の財政を再建するあまり、戦後充分機能していた「成功モデル」を小泉改革によって、完全に破壊し、日本をアメリカ型の「弱肉強食社会」に変えようとしたことによる、日本の社会システム全体の疲弊を招き、国際的に日本が取り残される結果を産んだことを言います。
(これについては、未だに『改革が不十分だから、そうなるのだ!』と叫ぶ市場原理主義者がまだマスコミに跋扈しています。)

果たして、『ミドル層の復建』はどうすれば、出来るのでしょうか?

話しが長くなりますので、(2)に続きます。